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2026-10-14 14:57:00

AGA治療で「効果がない」と感じる原因は?「効果ない人」「治らない人」の特徴と対処法

AGA治療で「効果がない」と感じる原因は?「効果ない人」「治らない人」の特徴と対処法

朝の自宅のキッチンで見出しの文字のほうを見ながら考える男性と、『AGA治療で』『効果がないと感じる』『原因と対処法』の文字を入れた見出し(写真はAIで作成したイメージ)
※当ページには広告が含まれます。
AGAには科学的に効果が確認された治療法が存在しますが、効き目には個人差があり、「効果がない」と感じる方もいます。薬の効果や使用法に関する誤解が原因で、「効かない」と思い込んでしまうケースもあります。
この記事では、AGA治療の効果について医学的に正確な知識をまとめ、効果が出ない原因や効果を感じにくい人の特徴、効果が出ない場合の対処法などについて解説します。
※本記事で紹介する治療には、国内未承認の医薬品(ミノキシジル内服薬など)が含まれます。未承認医薬品による健康被害は医薬品副作用被害救済制度の対象外です。詳しくは記事末尾の「未承認医薬品に関する重要事項」をご覧ください。
目次

AGA治療は本当に効果ある?「効果なし」と誤解しないための基礎知識

ネット上には相反するさまざまな情報があり、「AGAは本当に治るのか」と不安になってしまう方も多いかと思います。
ここでは、AGA治療で期待できる効果がどのようなものなのか、医学的に正確な情報をわかりやすくまとめます。
  • 治療薬フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジルは科学的根拠のある治療法
  • AGA治療薬の効果① AGA進行遅延(これ以上の薄毛進行を抑える)
  • AGA治療薬の効果② 薄毛改善(毛の成長や生え替わりを促進し、今ある薄毛を改善)
  • 薬の効果が出るまで数ヶ月~半年程度かかり、効き方が早い人もいれば遅い人もいる
  • 薄毛改善効果は最初の1年くらいで大きく現れ、次第に緩やかになる
  • AGA治療で「効果ない場合」とは、薄毛が進行したか薄毛が改善しない場合
  • 「抜け毛の量」だけではAGAも治療効果も判断できない

治療薬フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジルは科学的根拠のある治療法

AGA治療は自由診療であり、各医師の判断に基づいてさまざまな治療が行われていますが、中心となるのは以下の治療薬です。
  • フィナステリド内服薬・デュタステリド内服薬:5α還元酵素の働きを阻害し、薄毛の引き金となるDHTを作りにくくする
  • ミノキシジルの内服薬(通称「ミノタブ」)と外用薬(通称「塗りミノ」):毛の成長と生え替わりを促進する
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)」では、科学的根拠に基づいて各種の治療法を評価し、フィナステリド内服・デュタステリド内服・ミノキシジル外用について「行うよう強く勧める(推奨度A)」としています。
ミノキシジル内服については「行うべきではない(推奨度D)」としています。主な理由は、ガイドライン作成時点では臨床試験が実施されておらず利益と危険性が十分に検証されていないこと、国内外でAGA治療薬として認可されていないことです。
その後、4件のランダム化比較試験をまとめた解析では、内服は外用と同程度の効果が報告されています。一方で、体毛が濃くなる多毛は内服のほうが多く見られました。

AGA治療薬の効果① AGA進行遅延(これ以上の薄毛進行を抑える)

AGAは、毛を生み出す組織(毛包)がゆっくりと萎縮していく病気です。この流れは自然に治まることはなく、放置すれば時間とともに進行します。毛包萎縮の流れを抑える(遅らせる)ことが、AGA治療の基本です。これは「守りの治療」と呼ばれます。
フィナステリドやデュタステリドはAGA進行のメカニズムに介入して毛包の萎縮を抑え、薄毛をこれ以上進行しにくくします。
【AGA進行のメカニズム】
  • 精巣で作られたテストステロン(男性ホルモン)が血流に乗って頭皮の毛包に到達
  • 5α還元酵素の働きにより、テストステロンからDHT(別の男性ホルモン)が合成される
  • DHTが男性ホルモン受容体と結合し、毛包を萎縮させる反応を引き起こす
  • この反応が少しずつ積み重なって毛包が萎縮していく
  • その結果、毛包の成長期間が短縮化され、細くて短い毛しか生えないようになっていく(最悪の場合、毛穴の中で成長が止まる)
【フィナステリド・デュタステリドの作用】
  • 5α還元酵素の働きをブロックし、DHTの合成を抑え、AGAを進行しにくくする
  • フィナステリドは5α還元酵素のⅡ型のみを、デュタステリドはⅠ型・Ⅱ型の両方をブロックする
ミノキシジルにはAGAの進行メカニズムに介入する働きはありません。
ミノキシジルのみで治療した場合、AGAの「毛包を萎縮させようとする力」とミノキシジルの「毛包を元気づける力」がぶつかり合うことになります。初期のAGAであれば、ミノキシジルの力が勝って毛包の萎縮をある程度抑えられる場合がありますが、それも最初のうちだけで、やがてはAGAの力が上回って薄毛が進行してしまう恐れがあります。
ミノキシジル外用だけでも効果は確認されていますが、進行が目立つ場合はフィナステリドかデュタステリドとの併用が検討されます。

AGA治療薬の効果② 薄毛改善(毛の成長や生え替わりを促進し、今ある薄毛を改善)

すでに薄毛になっている部分を改善する(毛を太くする・増やす)治療は、「攻めの治療」と呼ばれます。
フィナステリドやデュタステリドでDHTを減らすと、毛包の萎縮が抑えられ、薄毛の進行を抑えることが期待できます。
一方、ミノキシジルは「攻めの治療」を行う薬です。
【ミノキシジルの作用】
  • 血管拡張や成長因子活性化により毛包内の細胞増殖を活発化し、毛の成長を促進
  • AGAでは毛の生え替わりも滞り、成長が止まった毛包や毛が抜けたままの毛包が増えるが、ミノキシジルはこれらの毛包に働きかけて次の毛への生え替わりを促す
ミノキシジルとフィナステリド・デュタステリドは併用が可能です。フィナステリドかデュタステリドでAGA進行の勢いを抑え込んだ状態でミノキシジルを使用すると、より効率的に薄毛改善を図ることができます。
初期のAGAではフィナステリドやデュタステリドだけで進行を抑え、今の状態を保てる場合がありますが、ある程度薄毛が進行してからは、ミノキシジルを併用する処方がよく行われます。
ミノキシジルには内服薬(飲み薬)と外用薬(塗り薬)があり、これらを併用する処方もあります(内服は国内未承認)。
守りの治療と攻めの治療の比較図。守りはフィナステリド・デュタステリドで薄毛の進行を抑え、攻めはミノキシジルで毛の成長と生え替わりを促進する

効果が出るまで数ヶ月~半年程度かかり、効き方が早い人もいれば遅い人もいる

AGA治療薬の効果はすぐには現れず、効果を実感するようになるまで相当の期間がかかります。この期間にはかなり個人差があります。
  • フィナステリド・デュタステリド:早い人で3ヶ月、通常は6ヶ月程度で効果が現れ、フィナステリドでは1年程度かかる人もいる
  • ミノキシジル外用:4〜8ヶ月程度で効果が現れるとされる
薬ごとに効果を実感するまでの期間を示した図。フィナステリド・デュタステリドは通常6ヶ月程度、ミノキシジル外用は4〜8ヶ月程度で、期間には個人差がある

薄毛改善効果は最初の1年くらいで大きく現れ、次第に緩やかになる

AGA治療薬による薄毛改善は治療開始後1年ほどの間に大きく進み、その後は次第に緩やかになっていくことが多いです。
初期のうちに薬を使い始めた人ほど薄毛の改善度が高く、改善スピードは年々緩やかになるものの、長期にわたって薄毛改善が続く傾向があります。
反対に、薄毛がかなり進行してから始めた人は改善度が低めで、薄毛改善効果は1年〜数年で頭打ちになり、その後はほとんど改善しない場合が多いです。

AGA治療で「効果ない場合」とは、薄毛が進行したか、薄毛が改善しない場合

AGA治療を受けて効果がない場合、2つのケースが考えられます。
A. 進行遅延効果が不十分→治療前よりも薄毛が悪化してしまう
B. 進行遅延効果は十分だが、薄毛改善効果が不十分→薄毛の状態が治療前と変わらない(多少は改善しても、大差がない)
Bのケースは「まったく効果がない」わけではなく、進行の抑止(現状維持)には成功しています。AGAは進行性なので、長期的に(数年以上)現状維持ができていれば、「薬が効いている」と言えます。
Bのケースで、薄毛が改善しないからといって薬をやめると、進行遅延効果が失われてしまいます。フィナステリドやデュタステリドはAGAの原因を取り除くわけではなく、5α還元酵素の働きを邪魔するだけなので、使用をやめると再びDHTが活発化して薄毛が進行します。「現状維持でも治療の価値がある」と思えるならば、使用継続をおすすめします。

「抜け毛の量」だけではAGAも治療効果も判断できない

「AGA=抜け毛が増える」というイメージが強いため、薄毛になると抜け毛の量を気にする方が多いです。実際には、AGAは「毛が育ちにくくなり、生え替わりが滞る」病気です。AGAでは抜け毛の量が目に見えて増えるとは限らず、AGA治療薬の効果も抜け毛の量だけでは判断できません。
正常な頭皮でも抜け毛は毎日50本〜100本程度生じます。抜け毛は気にすればするほど目にとまるので、「AGAで抜け毛が増えた」と感じる方は少なくありません。そうした方は、AGA治療をしても抜け毛の量があまり変わらないように見えることから、「効いていない」と思い込んでしまう可能性があります。
AGAの症状や薬の効果をチェックする際には、抜け毛の「量」ではなく、抜け毛や生えている毛の「太さ」に着目することが重要です。
  • 抜け毛のなかに細い毛が多数混じっている / 前髪の生え際やつむじ周辺に細い毛が多数生えている→AGAの可能性あり
  • 薬を使用してから、細い毛があまり見られなくなった→薬が効いている可能性あり
なお、ミノキシジルの使用初期(数週間〜数ヶ月の間)に、一時的に抜け毛が増えることがあります(初期脱毛)。これはミノキシジルの生え替わり促進効果によるもので、薄毛が悪化したわけではありません。抜け毛の増加が長く続くときや、薄くなった範囲が急に広がるときは、処方した医師に相談してください。

AGA治療で効果が出ない8つの原因

AGA治療で効果が出ない場合、原因として以下の8つが考えられます。
①薬を十分な期間使用していない
②薬の使用方法が不適切(頻繁な飲み忘れや自己判断での不規則な使用・中断など)
③薬が足りない(弱い薬を使っている / 併用療法を行っていない)
④栄養の欠乏(亜鉛やビタミンDなどの欠乏)
⑤使っている薬が偽造品(個人輸入代行サイトで入手した場合にはあり得る)
⑥薬を開始したのが遅かった(AGAがかなり進行してから開始した)
⑦遺伝的体質のために進行が速く、薬が効きにくい
⑧AGA以外の脱毛症(休止期脱毛症・円形脱毛症など)

①薬を十分な期間使用していない

先ほど述べた通り、AGA治療薬の効果を実感するまで通常半年程度の継続が必要で、人によってはそれ以上かかることがあります。
まだ使用期間が短い方は、これから効果が現れてくる可能性があります。

②薬の使用方法が不適切(頻繁な飲み忘れや自己判断での不規則な使用や中断など)

AGA治療薬は毎日使用する必要があります(フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジル内服薬は1日1回、ミノキシジル外用薬は1日2回)。
たまに1回忘れる程度であれば問題ありませんが、ちょくちょく飲み忘れたり、何回も続けて忘れるようなことが重なると、効果への影響が無視できません。
また、自己判断で「1日おき・週3回」などの不適正な使用を続けていると、薬効成分の体内濃度が不足するか不安定な状態になり、十分に効果が発揮されない恐れがあります。
フィナステリドやデュタステリドを中断すると、抑えていた進行が再び始まります。

③薬が足りない(弱い薬を使っている / 併用療法を行っていない)

各治療薬には以下のような種類があります(太字はよく処方される量)。
治療薬1日分の成分量(内服)・濃度(外用)
フィナステリド内服0.2mg
1mg
1.3mg(国内未承認。効果は1mgと大体同じ)
デュタステリド内服0.1mg
0.5mg
0.6mg(国内未承認。効果は0.5mgとほぼ同じ)
ミノキシジル内服(国内未承認)2.5mg
5mg
10mg
ミノキシジル外用1%
5%(国内承認薬の上限)
15%(国内未承認)
低用量タイプ(デュタステリド0.1mg・ミノキシジル2.5mg/1%)を使用していて効果が出ない場合、用量不足が原因の可能性があります。
薄毛が進んだ方や進行スピードが速い方は、医師と相談して薬の種類や濃度を見直す余地があります。デュタステリドや高濃度ミノキシジル(15%・国内未承認)が選択肢になることがあります。
また、単一の薬だけで治療している方は、AGA進行遅延作用(守りの力)か薄毛改善作用(攻めの力)のいずれかが不足し、十分に治療効果が得られないことがあります。とくに以下のケースで起こりやすいです。
  • ある程度薄毛が進行した方→併用療法が検討される
  • ミノキシジルのみで治療している方→守りの力が不足し、進行しやすい

④栄養の欠乏(亜鉛や鉄、ビタミンDなどの欠乏)

髪の成長には、タンパク質や脂肪酸、亜鉛、鉄、ビタミンDなどの多様な栄養素が必要です。とくに、亜鉛・鉄・ビタミンDの欠乏はAGAの発症・進行に間接的に影響する可能性があります。

⑤使っている薬が偽造品(個人輸入代行サイトで入手した場合にはあり得る)

個人輸入代行サイト経由で安価な海外製治療薬が入手できますが、これには偽造薬が混じっている可能性があります。偽造薬を入手してしまうと健康被害や治療の遅れにつながります。
個人輸入代行サイト経由で入手したAGA治療薬を十分な期間使用しても効果が出ない場合、薬効成分が入っていない(表記よりも少ない)偽造薬を入手していた可能性が考えられます。
個人輸入代行サイトの利用はさまざまな点でリスクが高く、おすすめできません。

⑥薬を開始したのが遅かった(AGAがかなり進行してから開始した)

薄毛がかなり進んだ状態で薬を開始した場合、薄毛改善はあまり期待できません。以下に当てはまる方は、薬では十分な薄毛改善が難しいと予想されます。
  • AGA中期後半:前頭部(前髪)の生え際が耳の真上のラインまで後退している / 頭頂部(つむじ周辺)の広い範囲が薄くなっている
  • AGA後期:前頭部と頭頂部の両方が全体的に薄くなっている(前頭部と頭頂部の薄毛がつながっている)
これらの方でも、フィナステリドやデュタステリドで進行抑制(現状維持)は可能な場合があります。
薬では十分な薄毛改善が難しいと予想される状態の模式図。AGA中期後半と後期で薄くなる範囲を示し、フィナステリドやデュタステリドで進行抑制は可能な場合があると添える

⑦遺伝的体質のために進行が速く、薬が効きにくい

AGAの主な原因は遺伝的体質(生まれ持った体質)です。AGAには複数の遺伝子が関係していると考えられており、全容はまだ解明されていません。
比較的よくわかっているのは、「男性ホルモン受容体の遺伝子」の影響です。頭皮の毛包で男性ホルモン受容体が作られやすいタイプの遺伝子を持っている方は、DHTの影響を受けやすく、AGAの発症や進行が早い傾向があります。AGA治療薬の効きやすさとの関係も研究されていますが、まだはっきりしていません。
男性ホルモン受容体の遺伝子検査サービスを実施している検査機関もあるので、興味のある方は調べてみてください。ただし、AGA治療薬が効きにくい体質かどうかを調べる診断法はまだ確立しておらず、現在の遺伝子検査では限定的な判断しかできません。

⑧AGA以外の脱毛症(休止期脱毛症・円形脱毛症など)

AGA以外で比較的よく見られる脱毛症には以下のものがあります。
  • 休止期脱毛症:頭髪で全体的に抜け毛が急増し、数ヶ月~半年程度続く
  • 円形脱毛症:頭髪の一部が急にごっそり抜けてツルツルの地肌が露出
  • 甲状腺機能障害による脱毛症:頭髪全体やまゆげ・体毛が薄くなる
  • 牽引性(けんいんせい)脱毛症:きついポニーテールなど、髪を強く引っ張る髪型を長期間続けることで、力がかかる部分の毛包がダメージを受け、薄毛になる
フィナステリド・デュタステリドはAGA以外の脱毛症には効きません。
ミノキシジルは慢性化した休止期脱毛症や初期の牽引性脱毛症の治療で用いられることがありますが、ミノキシジルのみでは十分な治療ができません。

AGA治療で効果が実感できない場合の対処法

自己判断で安易に薬を中断せず、医師に相談して原因を特定し、原因に応じて適切な対応をとってください。
  • 薄毛が改善しないからといって安易に中止しない(進行遅延効果が失われる恐れあり)
  • 対処法があるケース(原因①~⑤)|薬の適正な使用、増量・併用、バランスのよい食生活
  • 薬では薄毛改善が難しいケース(原因⑥⑦)|自毛植毛などを検討
  • AGA以外の治療が必要なケース(原因⑧)
効果が実感できない場合の対処法を原因ごとに分けた図。薬の使い方や入手先などを見直す、薬以外の選択肢を検討する、AGA以外の脱毛症に対応した治療を受ける、の3つに分かれる

薄毛が改善しないからといって安易に中止しない(進行遅延効果が失われる恐れあり)

AGA治療の効果を「薄毛が改善したかどうか」で判断する方が多いですが、薄毛が改善しなくても進行遅延の効果は得られている場合があります。薄毛が思うように改善しないからといって薬をやめてしまうと、進行遅延効果が失われて今より薄毛が悪化する恐れがあります。
薬の変更や使用方法の改善で治療効果が向上するケースもあります。
まずは医師に相談して、今後の対処についてよく考えることが重要です。

対処法があるケース(原因①~⑤)|薬の適正な使用、増量・併用、バランスのよい食生活

これらのケースでは、薬の使用方法や用量・種類、入手先、食生活を見直せば、治療薬の効果を実感できるようになる可能性があります。
  • 原因①使用期間が短い→少なくとも6ヶ月程度は続けてみる(薄毛改善効果は1年程度でピークになることが多いので、できれば1年程度は続けてみる)
  • 原因②使用方法に問題がある→決められた量を毎日きちんと使用する
  • 原因③薬の不足→医師と相談して薬の種類や用量・濃度を見直すか、複数の薬を併用する
  • 原因④栄養不足→食事改善やサプリ摂取で、不足している栄養を補う
  • 原因⑤偽造薬→医療機関で入手した薬を使う
併用療法には、「フィナステリド(またはデュタステリド)+ミノキシジル内服」や「デュタステリド+ミノキシジル内服+ミノキシジル外用」などの組み合わせがあります(ミノキシジル内服は国内未承認)。どの組み合わせが合うかは、進行の程度や副作用を踏まえて医師に相談してください。

薬では薄毛改善が難しいケース(原因⑥⑦)|自毛植毛などを検討

薄毛が進行した方(原因⑥)や遺伝的体質のために薬が効きにくい方(原因⑦)は、薬以外の選択肢を検討したほうがよいでしょう。
以下のような選択肢があります。
①自毛植毛:後頭部などから自分の頭皮を採取し、薄毛部位に移植する
②LED/低出力レーザー:専用機器を用いて、特定波長のLEDや低出力レーザーを頭皮に照射
③フラクショナルレーザー:頭皮に微細な傷をつけるレーザー治療
④メソセラピー:成長因子などを頭皮に注入する施術
①と②は、日本皮膚科学会のガイドラインで推奨度B(行うよう勧める)と判定されています。①は昔から行われており、実績がある治療法です。②は日本ではまだあまり普及していません(アメリカで認可を受けた家庭用照射器を輸入販売しているところがあります)。
③は一部のクリニックで行われています。④は、有効性と安全性が十分に確立していません。

AGA以外の治療が必要なケース(原因⑧)

AGA以外の脱毛症(休止期脱毛症・円形脱毛症など)は、治療法がAGAとは異なります。AGA治療薬が残っていたとしてもそれは使用せず、医師の指導のもとで病気に対応した治療を行ってください。

AGA治療を始める前・続ける前に確認したいこと

治療を始める前にも、続けるか迷ったときにも、やめる人がどこでつまずくのかを知っておくと判断の助けになります。やめる理由には、思ったほど効果を感じられないこと、長く続ける負担や費用のほか、副作用があります。主な副作用は、フィナステリド・デュタステリドでは性欲減退・勃起機能の低下などの性機能に関するものや肝機能障害です。ミノキシジルでは外用で頭皮のかゆみ・かぶれ、内服で体毛が濃くなる(多毛)・むくみ・動悸などが挙げられます。「AGA治療はしないほうがいい」という極端な意見も聞かれます。
ここでは、AGA治療を受ける際の注意点についてまとめます。
  • 「AGA治療はしないほうがいい」と言われる理由|効果の個人差、長期継続の必要性、費用負担
  • 自分の症状に合った治療法を選ぶ
  • 長期的に続けられる方法を選んで早期に開始することが重要
  • オンライン診療で受ける場合の特徴

「AGA治療はしないほうがいい」と言われる理由|効果の個人差、長期継続の必要性、費用負担

これまで解説してきた通り、AGA治療薬の薄毛改善効果は個人ごとに大きく異なり、結果に失望してしまうケースはまれではありません。
効果が実感できたとしても、それを維持・向上させるためにはずっと治療薬を使い続ける必要があり、治療費や通院の負担が問題になる場合も多いです。

自分の症状に合った治療法を選ぶ

薄毛がかなり進行した方は、薬による薄毛改善は期待せず、フィナステリド・デュタステリドによる現状維持だけ考えるか、自毛植毛を選択したほうがよいかもしれません。
AGA初期〜中期の方も、自分の症状に合った薬の組み合わせを最初から選んでおいたほうが、薬の不足による薄毛進行や費用の無駄を防ぎやすくなります。

長期的に続けられる方法を選んで早期に開始することが重要

AGA治療は長期継続が必要なので、費用や通院の負担の面でも自分に合った方法を選ぶことが重要です。
AGA治療薬は早期に開始した方がよい結果が期待できます。薬が効きにくい体質かどうかを事前に知ることは難しいので、まずはなるべく早期に治療を始めてみることをおすすめします。

オンライン診療で受ける場合の特徴

近年はオンライン診療が普及し、AGA治療のハードルがかなり下がりました。オンライン診療には、次のような特徴があります。
  • 利便性:ビデオ通話を通して自宅などの好きな場所で隙間時間に診察を受けられ、薬はすぐに配送される
  • 費用:診察料が無料のクリニックが多い
  • プライバシー:他の患者やスタッフなどと対面する必要がなく、薬の自宅外受け取りも可能
AGA診療は基本的に検査が不要で、問診・視診が中心のため、オンライン診療で受けられることが多いです(ただし、肝機能障害がある方は内服薬の処方のために血液検査が必要になり、オンライン診療だけでは対応できない場合があります)。
通院の手間を減らしたい場合は、オンライン診療も選択肢になります。

まとめ|効果が出ない原因を見極めて適切に対処しましょう

AGA治療薬で「効果がない」と感じる原因はさまざまで、簡単な対処で効果を実感できるようになるケースもあります。使用法や使用期間に明らかな問題がある場合は、適正な方法で十分な期間使用を継続してから、改めて効果をチェックすることをおすすめします。それ以外の場合は、医師に相談して原因を特定し、適切に対処してください。
薬の変更が必要になり、治療費の負担が増える場合があります。費用の負担を重く感じるときは、薬の種類を見直せないか医師に相談してください。
【未承認医薬品に関する重要事項】
本記事で紹介する治療には、国内で医薬品医療機器等法上の承認を得ていない医薬品が含まれます。
・未承認医薬品:ミノキシジルの内服薬(ミノキシジルタブレット)は、発毛目的では国内未承認です。濃度15%のミノキシジル外用薬、および海外製のフィナステリド製剤・デュタステリド製剤も、国内では承認されていない医薬品です。
・入手経路:処方する医療機関の医師が個人輸入等により入手したものです。(参考:厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」)
・国内の承認医薬品の有無:ミノキシジルは外用薬(塗り薬)としては国内承認薬があります。フィナステリド・デュタステリドには国内承認薬(先発品・後発品)があります。
・諸外国における安全性等:ミノキシジルの内服薬は、米国等では高血圧治療薬として承認されていますが、脱毛症治療を目的とした承認はありません。海外製のフィナステリド製剤・デュタステリド製剤は、製造国等での承認・流通状況は製品により異なり、日本国内での品質・有効性・安全性の審査は受けていません。
・医薬品副作用被害救済制度:未承認医薬品の使用による健康被害は、同制度の対象外です(国内承認薬を承認された効能・用法以外で使用する場合も、原則として対象外です)。
治療を受ける際は、医師から十分な説明を受け、リスクや副作用を理解したうえで判断してください。
※本記事の写真は、AIで作成したイメージです。
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